IT技術とインターネットの普及は留まるところを知らず、現在ではIOT家電や企業のネット進出など、広範囲なジャンルで市場は拡大しています。
それにともなって専門技技術者が必要になるのは当然のこでと、就職市場では需要が右肩上がりの状態です。
IT関係の職業の中でもとくに不足しているのが「プログラマー」です。
非常に将来性の高い業種なので、新卒者・転職者ともに希望をする人も増えていますが、そこで不可欠なのが「プログラミングスキル」です。
プログラム歴10年の筆者の経験上言えることは、プログラミングスキルを習得するためには、専門のスクールが早道だということです。
最近では質の高いプログラミングスクールが次々とサービスを始めていて、筆者が10年前に利用したオンラインスクールよりもさらに内容は充実しているので、さらに短期間でプログラマーへの道が開けるはずです。
ここでは、プログラマースキルを学習することのメリットと、おすすめのスクールを3選ご紹介しています。
おすすめ2大プログラミングスクール
記事目次
プログラミングスクール(学校)とは?
「プログラミングスクール」とは、その名の通り、コンピュータープログラムを作成できるスキルを学べる学校のことです。
プログラミングスキルを身につけることができればWebページ制作・アプリ開発・システム開発を扱う企業はもちろん、一般企業への就職・転職に強くなることは確かです。
プログラミングは専門用語がたくさんあるので、すべてを覚えるというのは現実的ではありません。
プログラミングを扱う職業も、そこからいくつかの専門に分類されるので、スクールを受講する際にも、自分が将来就職したい希望の職種に合ったプログラミング言語を選ぶことになります。
専門学校などと同じように教室に通学するタイプのスクールもありますが、プログラミングスクールの需要は増えていること、またネット技術が発達したことでオンラインスクールも次々と登場し、人気が高まりつつあります。
そもそも「プログラミング」って何?
これからIT技術をマスターしたいと希望していても、もしかしたら「プログラミング」自体の意味が分からない人がいるかもしれませんね?
IT用語でいうプログラミングとは、コンピューターを実行させることを目的とした”指示書”のようなものです。
コンピューターにしてほしい動作を、プログラミングすることによって指示を出すのです。
コンピューター自体は、コマンドと言われる特殊な文字列を打ち込んで動作させるものですが、それをクリックだけで動作させるなど視覚的に容易に動かせるようにするのが「ソフト」や「アプリ」です。
私たちが普段パソコンやスマホを使う場合にも、実際には各ソフトやアプリを動かして利用していますし、コンピューターゲームなども同様にプログラミングによって動作しています。
そしてプログラミングとは、ソフトやアプリ・ゲーム、あるいはWebページなどを、数種類のプログラミング言語を用いて体系化させることを言います。
「プログラミングスキルを習得する」ということは、プログラミング言語を覚え、自由に使いこなせることなのです。
プログラミングスクール(学校)の代表的な講座
IT技術は日々進歩していて、システムやソフト、アプリを制作するための言語も変化しています。
要するに「時代遅れになるプログラム言語や技術」が存在するのです。
プログラミングスクールでは、現在世界で主流として使われているプログラム言語の中から、自分が将来就きたい職業に合わせて選択し学習することができます。
現状で各スクールで学べる代表的なプログラミング講座には次のようなものがあります。
Javaの講座内容(例)
Javaは世界で最も使われているプログラミング言語で、『プログラム三大言語』の一つともいわれています。
汎用性が高くWinndowsでもMacでもAndroidでも動作します。
大規模なシステムの開発にも向いているので、長年利用され続けています。
Java関連の求人は多いため、多くのプログラミングスクールでもコースは必ずあるでしょう。
プログラミングスクールでは以下のようなことを実践的に学んでいきます。
- Java言語の概要の理解
- プログラミングの基本
- Eclipseによる開発
- Javaアプケーションの基本の理解
- アプリケーションの制作
システムを開発するのに必要なEclips・Netbueans・JFSといった開発ツールの使い方などをスクールでは学習します。
JavaScriptの講座内容(例)
JavaScriptはJavaに名称が似ていますが、まったく別の構造のプログラム言語です。
Webページをカスタマイズしたことがある人などは、どこかでJavaScriptのソースコードを目にしているはずです。
パソコンやスマホでWebページを見ている人と、サイト構造とをつなげるためのプログラム言語です。
プログラミングスクールでは以下のようなことを実践的に行い習得を目指します。
- 構文の理解
- 動的なWebサイトの作成
- サーバーサイドプログラムの構築
- アプリケーションの作成
- jQueryの学習
JavaScriptでできることは多く、これらは一例に過ぎません。
マークアップ言語のHTMLと併用することで、さまざまなプログラミングを作ることができる言語です。
スクールでは習得の難易度が高いJavaScriptをより簡単に使えるjQueryと同時に学習することが一般的です。
PHPの講座内容(例)
PHPは動きのあるコンテンツを作るのに適したプログラム言語です。
Webサイト制作ソフトであるWordPressもPHPで動作しています。
PHPもJavaScriptと同様、HTMLと組み合わせることで汎用性が広がります。
WebデザイナーなどもPHPを習得し役立てることが多いようです。
プログラミングスクールではPHPを以下のような方法で学習します。
- 学習環境の構築をする
- PHPの基礎知識の理解
- HTML・CSS・JavaSclipt・jQueryの学習
- SQLデータベースの理解と制作
- フレームワークの構築
- Webアプリケーションの制作
PHPは、いわゆる「ネットビジネス系」には欠かせないプログラム言語だといえます。
【タイプ別】プログラミングスクールのおすすめポイント
プログラミングの勉強方法はいくつかありますが、やはりプログラミングスクールを利用することを強くおすすめします。
また、これから新しいスキルを身につける上での不安や疑問・制限などもあるはずです。
次の項目に該当する人に、プログラミングスクール利用のおすすめポイントをタイプ別に解説しました。
1.独学しようとして失敗したことがある
プログラミングは、ほとんどの人にとって別世界のスキルであり、まったく知識のない状態からのスタートでは非常にハードルの高いものです。
そのまま挫折して失敗してしまう人も少なくありません。
多くの人が学習方法を選ぶ段階でもたくさんの時間を消費してしまうのが普通なのです。
独学で失敗した人は、プログラミングの能力がないわけではなく、系統立てた学習法を行っていないからです。
プログラミングスクールならば、プログラム未経験、あるいはパソコン操作が苦手な人でも理解できるようなカリキュラムが組まれているので、無理なくマスターすることができるのです。
2.授業についていけるか心配
パソコン操作に不慣れな人なら、プログラミングスクールに参加しても、授業の進み方についていけるかが心配になることもあるはずです。
実際に教室へ通学するタイプのスクールならば、こういったことは起こりえます。
また、授業の進捗に遅れてしまうことで挫折してしまうこともあるのです。
こういったタイプの人ならば、「オンラインスクール」を選択するといいでしょう。
オンラインタイプには、自分のペースで学習が進められるオンデマンド方式や個別授業などもあるので心配の必要がないのです。
3.学校・仕事もスキルアップも、両方とも頑張りたい
学校や仕事もおろそかにすることなく、プログラミングのスキルアップも両方頑張りたいという人もおられるはずです。これもオンライン型のプログラミングスクールを利用すれば可能です。
オンライン型のプログラミングスクールは、授業時間が長く、朝でも夜でも講座を受講できるように工夫されています。
また、家事に追われる主婦などもオンラインタイプのプログラミングスクールを利用することで、生活を犠牲にすることなくスキルを身につけることが可能なのです。
4.就職や転職のアドバイスを受けたい
たんにスキルアップをしても、その後に就職活動で苦労しないように、プログラミングスクールでは就職や転職をアドバイスしてくれ、企業とつながれるようにサポートしてくれるところが多くあります。
まったく知らない業界のことならば求人を探すこと自体が難しいので、このサポートサービスは自分の将来設計にかなり役に立つはずです。
通学型・オンライン型の両方ともに就職支援サービスはあります。
5.せっかくだから体系的に学びたい
自分で模索しながら、分からないところをネットや書籍で調べながらでも、プログラミングはマスターすることができます。
しかし、そのやり方では、実務で経験を積むまで知識が断片的になりがちになります。
せっかくなので、基本から応用まで体系的に学びたいという人も多いはずです。
プログラミングスクールの最大の利点はここにあります。
未経験からの状態で、プログラミングの概要から使用するパソコン環境、基本知識から応用・他のスキルへの拡散まで、文字通り”一から”理解を深めていけるのです。
6.ピンポイントで必要なスキルを学びたい
プログラミング言語は非常にたくさんの種類があり、どれを勉強してもよいというものではありません。
ゲーム制作をしたい、ネットビジネスを企業したい、システムエンジニアになりたい・・・など、将来的な就職の希望によって使うプログラムにも違いが出てくるのです。
プログラミングスクールは、生徒の将来の希望から逆算し、それに適合するコースをピンポイントで選び学ぶことができます。
また多くのオンラインタイプのスクールには、登録後にカウンセリングをしてどのプログラム言語を専攻すればよいか、などのアドバイスをしてくれるサービスもあります。
7.かなえたい夢や目標がある
プログラミングスキルをつけたい人は、プログラミングを覚えることが目的ではないはずです。
かなえたい夢や目標があり、その方法の一つとしてプログラミングを学ぶのです。
またそういった夢や目標は、プログラミングスキルをつけただけではなく、その他にたくさんの要素をクリアしなくてはなりません。
プログラミングの習得だけにばかり時間をかけてはいられないのです。
独学でもプログラミングを学ぶことはできますが、知識が乏しいために無駄が多く非常に時間がかかります。
プログラミングスクールを利用すると、最短では数週間から数ヶ月でスピーディーに実践的なスキルを習得することができるので、自分の夢や目標に必要な他の要素へも速やかに取り組むことができるのです。
通いやすいプログラミングスクールの授業形式とは
現在プログラミングスクールは、授業形式が多種多様で自分の生活スタイル・環境によって合うものを探しやすくなっています。
プログラミングスクールには大きく2分して「通学タイプ」と「オンラインタイプ」があります。
たっぷりと勉強できる時間と十分な資金があれば、通学タイプで効率良くプログラミングスキルをつけることができますが、たいていはそんな恵まれた環境にはないはずです。
そこで忙しい時間の合間に学習できるオンラインタイプがおすすめなのですが、このタイプにもいくつかの授業形式が存在します。
比較してみました。
ライブ授業
決められた時間に動画をリアルタイムでスタートさせる「ライブ授業タイプ」のオンラインスクールがあります。
チャット機能を使って質疑応答ができたり、他の受講生の質問なども見聞きすることができるので、通学タイプのスクールと遜色ない学習ができる授業形式です。
マンツーマン授業(個人指導)
「マンツーマン授業(個人授業)」タイプの授業形式もあります。
自分の知識レベルが明らかに低かったり、パソコンスキルが低くて大勢で授業を受けるのが不安な人に向いています。
オンライン型のスクールの中では、未経験者が最も効率よくスキルを身につけられる授業形式だといえます。
オンデマンド授業
「オンデマンド授業」とは、受講したいプログラミングコースを、自分のスケジュールに合わせて受講できる授業形式です。
現在お勤めしながらプログラミングを習いたい人は、学習時間を確保するのが困難な場合が多く、そこであきらめてしまうことも少なくありません。
オンデマンドタイプの授業形式ならば、空き時間を利用して、こちらのペースで受講することができるので、どんな生活スタイルの人でもプログラミングの学習をすることが可能です。
別時間にカウンセリングが設けられていることがほとんどですので、質問などは後でまとめてすることができます。
おすすめプログラミングのスクール3選
オンラインタイプのプログラミングスクールは、筆者も利用した経験がありおすすめできます。
しかし、ここ最近ではプログラマーの需要が急増していることからか、ネットでスクールを検索したときに莫大な数のスクールがヒットして探すのに苦労してしまうはずです。
中には授業内容のレベルがあきらかに低いものも見受けられますが、未経験の人がこれを見抜くのも難しいのです。
そこで、人気が高く実際に多くのプログラマーを輩出している、おすすめのプログラミングスクール(オンライン型のみ)を3選ピックアップしてみました。
TechAcademy
「TechAcademy」は、日本e-Learning大賞・プログラミング教育特別部門賞を受賞した注目のプログラミングスクールです。
プログラミングがまったく未経験な人でも安心して学習が進められるような機能が充実し、授業ジャンルも幅広いので、あらゆるタイプの人におすすめできるスクールの一つです。
TechAcademyの特徴
ライブ授業形式で進められる質の高い授業と、マンツーマンメンタリングといわれるカウンセリング機能の充実。
担当が1日8時間常駐して生徒の質問や不安の相談などを受け付ける、サポート体制が強いところが最大の特徴です。
実は独学でつまづきやすいのは”メンタル”な部分で、自分のレベルが自覚できなかったり、このまま学習を続けていいのか分からないといった部分で不安になります。
サポート体制が濃密なTechAcademyならば、通学型のスクール以上に個別質問に回答してくれるので、不安なくプログラミング学習ができるのです。
20種類ほどの言語ごとにジャンル分けされたカテゴリーを、自分の将来の目標に合わせて選ぶ際にも、担当者(メンター)がアドバイスをしてくれます。
TechAcademyを使うメリット
TechAcademyを利用するメリットは「費用の安さと習得までの時間が短いこと」です。
通学型のプログラミングスクールの1/3くらいでプログラミングを学習することができます。
通学型ならば50~80万円ほどする授業料が10~30万円程度で抑えることができます。
また、カリキュラム修了後の就職支援が充実しているところも見逃せないメリットです。
多くの大手有名企業やベンチャー企業と提携しているので、個人の就職活動ではなしえないレベルでプロへの道が開けます。
TECH::CAMP
TECH::CAMPは全国で8ヶ所の拠点を持ち、プログラミングだけではなくIT/ネットビジネス全体のスキル習得を目指せる総合スクールです。
メディアでもかなり取り上げられている知名度の高いプログラミングスクールです。
TECH::CAMPの特徴
TECH::CAMPは「短期間でのスキル習得」が目標とされていて、授業内容が特徴的です。
生徒の質問や意見を取り入れ、授業内容を何百回も見直しているとのことで、勉強があまり得意でない人でも体感的にプログラミングスキルが身につけられる工夫が随所に見られます。
「WEBサービス開発」「VR/3Dゲーム開発」「オリジナルサービス開発」「iphoneアプリ開発」と実務を想定したコース設定になっているので、言語ごとにではなく将就きたい職種から学ぶべきプログラミングスキルを割り出します。
プログラミング単体のスキルだけではなく、他のコースでは総合的なビジネスコースも併設され、卒業後の実践の場所で活躍できるような内容であることが、他のスクールとの違いだといえるでしょう。
メンタリングなどのサポート体制も万全です。
TECH::CAMPを使うメリット
TECH::CAMPは主要都市に拠点が設けられていて、受講生は自由に利用することができます。
実際にメンターと対面して質問や相談をすることもできますし、他の受講生と情報交換、交流をすることも可能です。
就職支援は他のスクールと同様に充実していますが、少し違うところが”卒業後にメンターとして活躍できるチャンスがある”ことです。
スクール運営企業の規模の大きさがうかがえます。
費用的には40万円程度と、オンラインスクールの中では高額になりますが、カリキュラムのレベルやサービスの質の高さを考慮すると特別高くは感じないでしょう。
プログラミングを独学でやる方法もある
プログラミングに興味を持ち始めた人の中には「独学」でマスターしようと考える人も多くいます。
たしかに努力をすれば独学でプログラミングを覚えることは不可能ではありませんが、挫折をすることも少なくありません。
また、なんとか教材を揃えることができても、すべてが未経験ならば、しょっちゅうつまづくことになります。
その際にネットで検索をしたりして、自分で答えを見つけることになりますが、この時間が非常に無駄で遠回りなのです。
オンラインスクールはどこでも質問疑問に答えてくれるサポート体制が充実しているので、独学と比べるとはるかにスピーディーに疑問や勘違いを解消することができます。
プログラミングは日進月歩で進化していて、プロになっても勉強を続けていく必要があります。
独学で揃えた教材がすでに時代遅れになっているという危険性もあり、一人ではそれに気づくこともできません。
独学はお金がかからないというメリットはあるものの、それ以外のメリットはないと考えましょう。
プログラミングスキルが習得できれば、将来確実に年収もアップしますので、スクールにかかる費用は安い先行投資だと考えることが大切です。
まとめ
「プログラミング」というきわめて専門性の高いスキルは将来の就職や起業に役立てられる反面、非常にマスターするのが困難です。
多くの人がそこを目指しますが、挫折・失敗することも少なくないのです。
現在開校しているオンラインタイプのプログラミングスクールは、緻密なカリキュラム内容で短期間でスキルを身につけることができ、さらに将来の就職・起業へのサポートまでがセットされています。
本気でプログラミングスキルを身につけたい人におすすめな選択肢だといえます。