ウェブデザイナーの学習を始める際に大切なこと8選

ウェブデザインのスキルは独特で、他の職業スキルを学習するのと少し違う性質があります。

これまでいくつかの資格や検定など他の業種のスキルを習得した人でも、思わぬ落とし穴にはまり込んでしまうことも少なくないのです。

すでに準備が整い、これからウェブデザインの学習をはじめようとする人にいくつかの注意点と大切なこと8選を紹介します。

時間を無駄にせず、より早く確実に実践的なスキルが身につけられるために、是非参考にしてください。

記事目次

毎日短時間でいいから復習すること

ウェブデザイン学習で覚えるプログラミングやグラフィックソフトは、一度理解をしてもすぐに忘れてしまいがちです。

プログラミングでは「HTML / CSS」「JavaScript」「PHP」などを学習しますが、理解することよりも体感的に”慣れること”のほうが重要です。

毎日プログラミングの練習をしていると、慣れてくるにしたがい難しいコードも暗記していけるのですが、時間を空けてしまうとたちまち忘れてしまうものです。

グラフィックソフトのIllustratorやPhotoshopなども、画面のどの部分にどのツールがあるかなどは視覚的に記憶することが多いので、あまり時間を空けてしまうのはおすすめできません。

ウェブデザインは絵や楽器と同じで”感覚”に頼るところが多く、毎日欠かさないトレーニングがカリキュラムを進める上で大切なことです。

オリジナルメモを作る

ウェブデザインの学習のうち、理論を覚える部分は思ったよりも短期間で終わります。

そこからは、覚えた理論を使い、練習作品を作って技術を実務で通用するレベルにまで引き上げていくのです。

しかし、すべてを完璧に覚える必要はありません。

すぐに逆引きできるようなオリジナルメモを作って、行程ごとに忘れた部分をすぐに見返せるようにしておくと、実践の場で役立ちます。

ウェブデザイナーになるために「試験」はありません。

あくまでも実務を想定しての学習になるので、暗記をするよりも覚えにくいところはメモをしておいて、必要なところだけを理解してしまうのです。

オリジナルメモは、スクールを卒業して就職したのち、自分の強力な記憶ツールとなります。

紙のノートでもかまいせんし、パソコン内のメモやWordに書き留めて整理しておきましょう。

どんなデザインでも再現できるように練習しておく

ウェブデザインは、閲覧者から見えない部分のプログラムも作りますが、可視化できる部分が重要です。

そして、就職して仕事が開始されると、チームリーダーやクライアントから大まかなデザインの雰囲気などを指定され、それを実際のウェブページに映し出されるようにプログラミングしていきます。

ですので、プログラミングからどんなデザインを作り出されるかよりも、求められるデザインにはどんなプログラミングが必要かを考えなくてはなりません。

幸いなことに、ウェブデザインのお手本は検索エンジンの中にたくさん見つけることができます。

気になるデザイン、また最近増えている流行のデザインから逆算し、自分のプログラミングで制作できるようにしておく練習が実践の場で役に立つノウハウとなるのです。

デザインの勉強も大切

ウェブデザイナーは、絵を書いたり画像を作ったりはしませんが、それでも色彩感覚やレイアウトのデザインのセンスをある程度高めておく必要があります。

ウェブページ全体の色の指定によって、印象は大きく変わりますし、テクスチャ(質感)の知識も必要です。

ウェブデザイナーになり、実績を積んでいくと色彩やテクスチャ、レイアウトなどの原案も任されるようになり、その時にデザインセンスが必要になるのです。

配色パターンの知識などは、ウェブデザイナーの領域になるのでスクールでもある程度教えられますが、個人的に独学していく姿勢が大切です 。

ウェブデザインのプログラミングはある程度覚えてしまえば、他の人との差はあまりありませんが、色彩感覚を鍛える努力によって抜きん出ることができるのです。

デザインは配色パターンの専門書などを参考にすると勉強になります。

フォント感を鍛えておくことも大切

意外に軽視されやすいものに「フォント」があります。

ウェブデザインではデザインと同じくらい大切なのがフォント感です。

メインの文章コンテンツではメイリオやMSゴシックなど、使われるフォントは限られてきますが、タイトルや副題、見出しに使われるフォントは全体のデザインにも大きく影響するので、決して軽く考えてはいけません。

現在フォントは数え切れないほど存在し、フォントデザイナーがいるのでさらにその数は増えていきます。

どんなフォントを使えばどんなデザイン効果を出すことができるか、独自で感覚を鍛えておくようにしましょう。

SEOの知識は確実に知っておくこと

SEO(検索エンジン最適化)は、サイトを配信する目的としては最も大切な要素です。

Googleのアルゴリズムによって不定期にSEOの戦略は変わるので、常に新しい情報を押さえておくようにしましょう。

ウェブデザイナーはSEOに関しては中心的な存在ではありません。

大きな企業ではSEO専門の部署があり、常に戦略的に操作していますが、ウェブデザインのプログラミングに不適切なところがあると足を引っ張ることになりかねないのです。

プログラミングを打ち込む時点で、ある程度の知識が必要になります。

将来ウェブデザイナーからチームリーダーやシステムエンジニアなどに昇格・転職する場合に必須のスキルとなるので、早い段階から意識しておくことが大切なのです。

余裕があるのならばスキルの拡張をしてみる

ウェブデザイナーの仕事は、明確な線引きがなく、イラストレーターやグラフィックデザイナー、プログラマーなどの別職業とクロスオーバーする部分もあります。

特にスタートアップの小さなウェブ制作会社ならば、たくさんのスキルがあった方が就職にも有利になります。

ウェブデザインの学習に余裕があるのであれば、簡単なバナーを制作したり、見出しやトップ画像の制作などにもチャレンジしてみましょう。

イラストレーターやグラフィックデザイナーの領域まで勉強するなど、スキルを拡張していくことをお勧めします。

少数精鋭のベンチャー企業などではかなり重宝がられるはずです。

ポートフォリオは学習段階から作っておく

「ポートフォリオ」とは、自分の過去の作品のことで、就職の際に会社に自分のスキルをアピールするための技術的な履歴書のようなものです。

ウェブ制作会社は”技術屋”ですので、過去の学歴や職歴などよりもその人が現在持っている「技術レベル」で判断します。

スクールを卒業したてでも、練習作品でもかまいませんから、渾身のポートフォリオを制作しておく意識を持ちましょう。

2~3個の作品では少ないでしょう。

10~20個くらいの自信のある練習作品をポートフォリオとして提出すると、技術力だけではなくやる気の面でも高い評価を受け就活の成功率を上げることができます。

まとめ

ウェブデザインの学習は、漫然と知識を理解するだけでは不十分です。

実務を想定した学習をすることで、同レベルのライバルたちに差をつけて良い就職ができるようになるのです。

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