ウェブデザイナーは一般の職業とは違い、専門スキルを使うために誤解されている部分がたくさんあります。
性質上少し閉鎖的な労働環境であることがその理由なのですが、誤解や不安を持つことでスクールに入学することを躊躇するならば可能性を縮めてしまうことにもなりかねません。
結果から言うと、ウェブデザインは適切なカリキュラムで学習をすれば、どんな人でもスキルを習得しウェブデザイナーになることが可能です。
ここでは、ウェブデザインに対して持たれがちな誤解や不安に対して、質疑応答形式でお答えします。
記事目次
デザインのセンスがないのですが・・・
ウェブデザインは”デザイン”というワードが入っているので、服飾デザインなど混同され誤解をするようです。
ウェブデザイナーの仕事は、多少の色彩感覚やデザイン感覚も必要なのですが、業務でそれほど重要ではありません。
ウェブデザインのコンクールに出品されるような作品には、高い芸樹的センスをが見られるものもありますが、そういったものを実際の業務で使用することはほとんどないのです。
クライアントから依頼されて制作するウェブサイトは、宣伝や販売のために使用される商業的目的のためのものですので、芸術作品とは根本的に性質が違います。
実務に就けばすぐに気づくことですが、ウェブデザインには一定のセオリーがあり、あまり斬新なものを作ることはありません。
それなりにウェブデザインのセオリーを覚えてしまえば、あとは軽くカスタマイズする程度ですから、デザインセンスそのものはそれほど重要ではないのです。
パソコンが苦手なのですが・・・
ウェブデザインはパソコンで行う業務ですから、ある程度のパソコンスキルも必要になります。
しかし、多くの人がキーパンチャーのように、高速タイピングできなければいけないとか、Microsoft社製のオフィスソフトをすべて使いこなさなければならないと誤解をしています。
ウェブデザインでもある程度タイピングはしますが、それほど速さが必要なわけではありません。
一本指でしかキーを打てないような人でも、学習を進めていくうちに慣れてきて次第に十分な速さで打ち込めるようになるでしょう。
また、とくに中高年の人が「パソコンスキル=オフィスソフトのスキル」と誤解をしています。
確かにパソコンが普及し始めた頃にはオフィスでパソコンを使うことがほとんどだったので、いつしかそんな風潮が生まれてしまいましたが、これは間違った解釈なのです。
ウェブデザインでは、プログラミングやグラフィックソフトを使用しますが、中心的な作業にオフィスソフトを使用することはまずありません。
それらとは全く別次元でパソコンを使うので、逆にオフィスソフトの使い方を知っていたとしても、ほとんど役には立たないのです。
必要なのは、これからウェブデザインの技術を素直に1から理解しようという姿勢だけです。
プログラミングをしたことがないのですが・・・
ウェブデザインではHTMLやCSS・JavaScript・PHPというプログラミング言語を学習します。
一般の方にはこれらを説明しただけでも頭が痛くなるかもしれません。
しかし、これらのプログラミングも、1から適切な授業カリキュラムを経て学習していくと、誰でも理解できるものです。
また、学校の勉強とプログラミングの勉強を混同して誤解する人もいますが、基本的にプログラミングは「考えること」よりも「覚えること」のほうが多く、覚えられないのであれば、メモでもしてそのまま書き込めばプログラムを完成させることはできるのです。
実はプログラミング言語には数百とも言われる種類があり、世界でよく使われている言語は機能的に優れているものか、あるいは学習が簡単なものです。
ウェブデザインに使われているプログラミング言語は初歩的なものなので、たとえ高齢者であっても順を追って学習すれば理解できるものばかりなのです。
安物の低性能のパソコンしか持っていないのですが・・・
現在所有のパソコンの性能が低くてもウェブデザインの学習はある程度することができます。
ただし、Adobe社製のグラフィックソフト、IllustratorとPhotoshopはあまり性能の低いパソコンだとフリーズしたり動きがガクつくなどストレスになります。
Macならばたいてい大丈夫ですが、Windowsの場合には最低でもWindows7「Pentinum」以上、メモリは4G以上の性能のパソコンを使うことを推奨します。
あまり古いパソコンで、スムーズな動作をしないことがあります。
これらの最低限のパソコンの性能はウェブでデザイナーとして就職してからも必要となるので、できるだけ性能の高いもの用意することをおすすめします。
最低限の性能があれば、ノートでもデスクトップでもかまいません。
スキル学習をする時間があまりないのですが・・・
ウェブデザイナーになるためには、仕事を辞めて専門学校に通いながら本格的に勉強しないといけないと思われがちですが、実はそうではありません。
ウェブデザインのスキル学習をする時間を長時間とることができない人も多いようですが、会社で働きながら少しずつ勉強してマスターした人もたくさんおられるのです。
仕事をしながらならば、1日に学習に割ける時間は長くても2~3時間程度ではないでしょうか?
そのくらいの時間があれば、ウェブデザインのスキルを身につけることは十分にできます。
また、専門学校に通わなくても、オンラインタイプのウェブデザインスクールならば、自分の空き時間に無理なく学習できるのです。
「通信教育で本当にスキルが身につくの?」と心配されますが、実際にオンラインタイプ出身のウェブデザイナーは増えていて、会社員・主婦・学生・高齢者とあらゆるタイプの人がいます。
オンラインタイプのスクールでも、リアルタイムな質問機能があるので、全くの未経験者でも大丈夫です。
就職支援もしっかりとしているので、スキル学習修了後にはそのまま就活をすることができます。
学校の勉強が苦手だったのですが・・・
ウェブデザインの学習には、学歴・学力の高さは関係ありません。
数学や英語の能力が必要だと誤解されがちですが、プログラミングの学習にもそういった能力はほとんど使うことがないのです。
さらに言えば「IQ(知能指数)」の高さもプログラミングやウェブデザインには必要ありません。
米国のシリコンバレーで活躍するトップレベルのプログラマーの中には、幼少期から学校に行かずにプログラミングばかりしていて、普通の学校の授業で習うような一般知識を全く持っていない人がたくさんいます。
日本でも引きこもりや登校拒否になってしまった若者が、高いプログラミング技術をマスターしてゲーム業界で活躍しているような事例はいくらでもあるのです。
学校の勉強が苦手でも、ウェブデザインに興味があるのならば、不安にならずチャレンジしてみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ウェブデザインに関する誤解や不安は、実際に学習を始めてみると思い過ごしだったことに気づくはずです。
どんな経歴を持つ人でも、スクールの適切なカリキュラムを受ければウェブデザイナーになることが可能なのです。