ウェブデザインのスキル学習が修了したら、いよいよ就活です。
ウェブデザイナーは現在需要が高い職種なので、他の職業を志望するよりも就職率は高くなります。
しかし、せっかくスキルを身につけ新たな業界で働ける切符を手に入れたのですから、少しでも待遇が良く将来性のある会社に就職したいものです。
ウェブデザイナーを必要とする職種は一つではありませんし、就活の方法にもいくつか種類があります。
ウェブデザイナーの就活事情を見てみましょう。
記事目次
一般の就職サイトを使って就活
独学でウェブデザインのスキルを学習した人は、業界とのつながりがありませんから一からの就職活動になります。
最近では一般の求人誌にもウェブデザイナーの求人が出ているので、それを利用すると良いでしょう。
ごく短い求人要項だけを見て応募するのは不安ですが、「未経験者可」の求人もたくさんあるのに驚くはずです。
怖がらずに応募すると意外に合格できるものです。
独学によってウェブデザインのスキルを覚えた人は、技術はあっても業界の知識がありませんので、一つ一つの会社と業務内容、求められるレベルをしっかりと把握して応募することが大切です。
独学で業界の給与相場などを知らないと「給与の安いところが入りやすいところ」と勘違いをしがちですが、これは誤りです。
給与が高いところのほうが、人材の確保にコストをかける余裕がある会社が多いので未経験者に向いていることもあるのです。
最近ではソーシャルワーキングサイトでもウェブデザイナーの求人がありますが、独学で実務が未経験な人は避けた方がいい選択です。
一見面接などもないために入社しやすい印象がありますが、ソーシャルワークのマッチング会社が求人を出す企業への審査もきちんとしていないことも多いようです。
業界への知識が十分でない人は、トラブルに巻き込まれることにもなりやすいので、一度実態のあるウェブ制作企業に入社し、フリーランスになるまではソーシャルワーキングには手を出さないほうが無難なのです。
転職エージェントを使って就活
転職サイトにさらに洗練されたサービスが付加されたものに「転職エージェント」があります。
転職サイトは掲載されている求人から自分で良さそうな会社を選んで応募しますが、転職エージェントは”キャリアアドバイザー”が1人に1人担当し面接をしてスキルなどを確かめてから、相性の良い企業とマッチングをしてくれる就職サービスです。
キャリアアドバイザーは、各業界の情報に精通しているので何も分からないまま掲載求人を模索するより質の高い就活ができます。
提携している企業も優良なところが多く、安心して任せられる就活サービスだと言えるでしょう。
スキルの学習をしても、初めてする仕事には不安がつきものです。
自分のスキルが実践で役に立つかどうか思案しているうちに、無駄な時間がどんどん失われてしまうということも少なくありません。
転職エージェントに登録すると、向こうからアクションを起こしてくれることも多くなるので、就活にだれてしまうことも防ぐことができるのです。
スクールの就職支援を利用して就活
通学タイプ、通信タイプどちらのウェブデザインスクールでも、たいてい「就職支援制度」があります。
この段階でこれを解説するのは、時系列的におかしいのですが、まだウェブデザインの学習をはじめていない人のために解説しておきます。
ウェブデザインを学習するときに、ウェブデザインスクール(通学タイプ・通信タイプ共)を選ぶと・スキル学習以外に就職までを一貫してサポートしてくれます。(例外もあるので注意)
現在ウェブデザイン業界は人材が過度に不足している状態であり、大手のIT企業やウェブ制作会社などが提携し、コンテストを企画したり、学習サポートをする活動がさかんに行われています。
一般の求人に応募するよりもはるかに親密に自分をアピールすることができ、優位に就活を進めることができます。
スクールの就職支援サービスを利用することこそ、スクールを選ぶ最大のメリットで、独学でスキル学習した人に大きく差をつけることができるのです。
スキルを学習して就活をはじめる時期が、ウェブデザイナーの大きなターニングポイントになります。
まだ独学かスクールかを悩んでいる人なら、少々費用がかかってもスクールを選ぶことをお勧めします。
インターンシップ制度を利用する
どうしてもウェブデザイナーとして就職することに踏み出す勇気がないのであれば「インターンシップ」を利用してみましょう。
インターンシップとは、試験的に企業に登録して出社し、軽度な実務をこなしていく制度です。
給与がしっかりと支払われる企業もありますし、何よりもウェブデザインの現場の雰囲気を知ることができるのがメリットです。
正式な雇用ではないので、あまりレベルの高い業務をさせてもらえませんが、求人誌を見て悩んでいるよりははるかに有意義な時間を過ごすことができるでしょう。
上記した就職サイト・転職エージェント・各スクールでインターンシップの募集はされています。
インターンシップに参加すると、自分の持っているスキルがどれだけ現場で通用するのか、あるいは何が足りないかなどを見つけることができます。
インターンシップに参加した企業で、そのまま就職できることも多いので、かなりお勧めできるサービスだと言えます。
経済的・時間的に少し余裕のある人はチャレンジしてみましょう。
いきなりフリーランスを目指す
インターネットを利用したビジネスは、企業だけではなく個人でも可能です。
スキルレベルにもよりますが、インターネットを利用して自分でサイトやウェブサービスを構築し、広告代理(アフィリエイト)や有料メルマガ、ウェブアプリ(サービス)の制作などを自分でやってしまう人もたくさんいるのです。
ウェブデザインのスキルだけではなく、マーケティングやさらに高いプログラミングを学習することも必要になることもありますが、成功したときの見返りは非常に大きなものになります。
一度ウェブ制作会社に入社したとしても、将来フリーランスになることを目標にしている人も多くいます。
ただし、フリーランスで自分のサイトやサービスを作ったとしてもすぐに収入に結びつきません。
最低でも半年は無収入でいられる経済的な余裕が必要になります。
請け負いの仕事と併用してキャッシュの獲得手段を用意しておくなど工夫してみましょう。
これが成功すれば、就活を通り越して”起業家”としてスタートすることになります。
まとめ
ウェブデザインのスキル学習は、短期間で知識ベースを作ることができます。
しかし、本当の意味で就職先で戦力になるためには、入社してからが勝負なのです。
給与や待遇が良いことも就活で確かめなくてはならない要素ではありますが、ウェブデザインのスキルアップができそうな企業を選ぶことも長い目で見ると大切なことです。