ニュースを見るとIT業界の旺盛はまだ衰える様子はありませんから、なんとかこの業界で働きたいと願う人は多いはずです。
就活を本当の意味で成功させるためには、待遇と業績の良い企業を選ぶだけではなく、その企業が属する業界自体の将来性を判断することも大切なことなのです。
そこで気になるのが、人気の高まりつつある職業「ウェブデザイナー」です。
ウェブデザイナーは、果たして就職の選択肢として優れているのでしょうか?
ここではウェブデザインを手がける企業の属する業界の展望と、将来性をリサーチし解説しています。
記事目次
ウェブデザインの現状
今や世界の経済にインターネットを用いた経営戦略は不可欠なものとなりつつあります。
また、これまで新しいタイプの新興企業に押され気味だった古いタイプの業界の中にも、ネット戦略を用いて息を吹き返す業界もたくさん現れてきています。
例えば、農業や日本の古い種類製造企業、調味料製造企業などです。
流通の末端にあった農家や酒蔵、醤油・味噌などを製造する、歴史がある小規模製造事業者などは、個人でホームページや販売サイトを立ち上げ、国内だけではなく世界に向けて配信することで大成功を収めるといった事例も跡を絶ちません。
また、大企業であってもネット戦略を成功させた企業は生き残り、失敗した企業は業績が低迷するなど、今やネットによるマーケティングの成否が業績の動向に大きな影響を与えるということは周知の事実なのです。
そこで必要になるのが、ネット上にサイトを立ち上げる、ウェブサイトの制作の技術です。
ウェブ制作会社は、国内だけでも大小数えきれないほどあり、そこで活躍するのが「ウェブデザイナー」もまた、需要が非常にある職業の一つだとも言えるのです。
こういった日本・世界の経済動向を見ても、ウェブデザイン業界は景気が良く将来性も問題なく高いと言えるでしょう。
人材不足が著しいウェブデザイナー
IT業界は良い人材を集めるのに苦労するほど、需要と供給がアンバランスな状態だと言われています。
政府の小学校でのプログラミング授業の必須化を見ても、日本のIT技術者の不足が深刻になっていることが分かります。
ウェブデザインもまたプログラミングを用いる職業であり、人材不足が著しい業界でもあるのです。
ここ数年数を増やしつつある、ウェブデザインのスキルを学習するウェブデザイナー養成スクールの多くに、IT企業やウェブ制作会社が提携し、未経験者からの就職をサポートするような動きを見せています。
ウェブデザイン業界は、求人を出して応募者が集まるのを待っているだけでは、十分な人材の確保ができないために、教育段階から支援することで足りない人材を補うという動きにシフトし始めているのです。
新しいスキルを身につけて、それを活かした職業に就こうとする場合、ウェブデザイン業界ほどウェルカム状態な業界はないと言っても過言ではありません。
供給過多な業界では、求人に対する応募者に求められるスキルも高くなっていき、どんどんハードルも高くなります。
しかし、人材不足が著しいウェブデザイン業界では、最低限のスキルさえ学習しておけば、就職も容易です。
就活をしている立場からすれば非常に恵まれた状況だと言えるでしょう。
ソフト技術の進歩で多様化するウェブデザイン業界
昔は企業から受託してウェブページを制作するのは、システムエンジニアでした。
システムエンジニアがいる会社の中にウェブデザインの部署があることが多かったのですが、現在ではかなり要すが違ってきています。
昔はウェブページを制作するのにでも、全くの白紙の状態からプログラミングをしていましたが、最近ではWordPressに代表されるCMS(Contents Management System)の進歩によって、より簡単にウェブページ・サイトを制作することができるようになりました。
それによって、ウェブデザイナーのスキル学習もかなり容易になり、他業種からチャレンジしやすい職業だと注目されているのです。
ほんの数ヶ月の教育で、プロとして通用するスキルを得ることができるので、あまりプログラミングに馴染みがなかった他業種からの転職も難しくなくなっています。
また、ウェブデザインスクールそのものが、業界への入り口になりつつあるのです。
ウェブデザインスクールは有料とは言っても、その他の職業スキルを学習する専門学校に比べると授業料も安く、かつ短期間で修了します。
他業種からの転職する際のレールも充実しているのです。
ウェブデザイナーは技術職
ウェブデザイン業界は、明確な”技術職”として分類される職業です。
ですから、一般的な企業で働くよりも年収も高めです。
また、ウェブデザインの技術はその会社独特のものではなく、世界的に共通した内容ですので、転職も容易なのです。
ウェブデザイナーやプログラマーは、転職することでキャリアップしていくことが常識の業界で、これはスキルで生きていく人材が多く集まる業界の常識でもあります。
技術職の良いところは、たとえ在籍している会社が経営不振になってリストラや倒産の憂き目にあったとしても、他の会社に転職しやすいというところです。
業界内ならば共通したスキルを使用されるために、いわゆる”逃げ道”がいくらでもあるのです。
また、もっとポジティブに考える場合にでも、個人的な努力によってスキルに磨きをかけると、それに比例して報酬も高くなります。
これまでは会社の業績任せで不透明だった年収への売上還元も、ウェブデザイン業界では非常に透明性が高いと言えるのです。
特に日本の企業は、「会社が儲かるけど社員の給料は安い」といった風潮も、ウェブデザイン業界では比較的改善されているのです。
ウェブデザインの技術さえ習得しておけば、業界内を渡り歩いてキャリアアップできるので、社会で活躍できる切符を手に入れたようなものです。
独立・企業もしやすいウェブデザイナー
現在どこかの会社に所属している人の中にも、将来は「独立・企業」を考えている人も多いはずです。
職種によっては個人開業が難しいものもありますが、ウェブデザイナーは比較的簡単に独立化することができます。
習得までに1年もかからないウェブデザインのスキルを身につければ、即戦力として通用するので、ウェブデザイン業界は外注化も進んでいますし、営業力さえあれば自ら仕事を取ることも可能です。
またネット戦略に乗り換えていない企業は日本にはたくさんあり、それらが順次方向性を変えていくことは明らかです。
個人開業のウェブデザイナーでも仕事が不足してしまうということにはなりにくいのです。
また、ウェブデザインでの独立は設備費用も大きくなく、資金をそれほど準備する必要がないこともメリットです。
まとめ
どの時代も業界ごとに浮き沈みがあるものですが、現状ではウェブデザイナーの将来性に不安はないでしょう。
ウェブデザインを教えるスクールの内容説明にも、ウェブデザイン業界の可能性と就職へのサポートなどが詳しく解説されているので、気になる人は入校パンフレットだけでも取り寄せてみましょう。